す東アジア共同体構想

 

日韓の知識人による「新たな百年を模索する対話」が29日、ソウル市内で開かれ、約100人が参加した。日本からは鳩山由紀夫元首相、和田春樹東大名誉教授が基調報告した。

 鳩山氏は「第2回米朝首脳会談は合意なく終わったが、首脳会談が続くことで、北朝鮮の挑発はとまる。その間に平和の動きをサポートする日中韓の役割が重要だ」と述べ、持論の東アジア共同体構想の実現を提起した。

 一方で会場からは「日中首脳は東アジア共同体をやる気がないのでは」など、構想に懐疑的な質問が相次いだ。だが終盤には「今後の東京夏季五輪北京冬季五輪の契機に北朝鮮をどう関与させるかが重要」といった提案もあった。

 李洪九(イホング)元首相は「国家間の関係が難しいときこそ、国民同士の対話の力を信じたい」と述べた。